2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧
主よ、あなたが始末をつけてくださる。それはこの世界も、あの人の歩みにも、そしてこの私の命もです。そうです、あなたがご支配なさる領分にまで手出しをし、そうして一喜一憂している私共に、あなたは御前に静まることを命じておられます。主よ、この手を…
主よ、この命が完成する時、それは私が死ぬ時。しかも、幸いであると。人の思いに反することを、あなたはお語りになります。主よ、私共の命をあなたは私共から取り上げなさる。 それを滅びとしか受け取れない私共の傍らで、あなたご自身も十字架に挙げられて…
主よ、あなたはご自身を隠される方です。それは、私共が「知っているつもり」になる過ちに陥ることをよくよくご存知でいらっしゃる故です。主よ、何度となく祝うクリスマス、勝手知ったるクリスマスのように思う私共の傲慢を砕いて下さい。隠された御心、私…
無から有を生み出し給う主よ、あなたは、何も分かっていない者に敢えてその恵みを注がれます。それは、ただ恵みゆえです。それが無碍にされることさえ厭わず、あなたは今日も恵みを注いでいてくださいます。主よ、その御心に全く鈍い者です。いつまでも気づ…
ソビエト帝国の崩壊~瀕死のクマが世界であがく~ (光文社未来ライブラリー) 作者:小室 直樹 光文社 Amazon 小室直樹『ソビエト帝国の崩壊』を10年以上ぶりに再読。文庫で再刊されていたため。ソ連崩壊を社会科学的に予測した名著と謳われているけれども、そ…
主よ、あなたという言を前に、語りかけを前に、私共は言葉が多すぎるのです。あるいは少なすぎるのです。様々な言葉を口にしながら、あなたとも、隣人とも、そして自分自身とのコミュニケーションにも信頼していないのです。 そのような中で、あなたが最初の…
主よ、実り無き、そして罪のみ積もる私の内に、あなたが宿るとはどういうことでしょうか。あなたを生み出すのに相応しくない、まるで似つかわしく無いものを選ばれる主よ、ここを目指して、あなたが来られたことの深みを悟り得ない私ですが、しかしそれゆえ…
主よ、あなたの御言葉を聴きながら、その前に留まることも、思い巡らすこともなく走り抜けていくような私の日々です。だからこそ、あなたがその御言葉をもって私を捉えて下さい。御言葉にむしろ躓き、その前に留まらざるを得ないようにしてください。あなた…
主よ、あなたから頂く喜びは、私の悲しみにまで染み透る。十字架を経た慰めだけが、私共のどんな嘆きや諦めも癒やしてくださいます。まさに常ならぬ喜びが、この悲しみから始まっていくことを教え、味わわせて下さい。 主イエスの御名によって祈り願います。…
主よ、神の言が沈黙の中に、言葉を失った赤子として生まれ給うたあなたの秘儀に、この私を留まらせて下さい。言葉に言葉を重ね、そうして対話を壊し、自らの内側をも貧しくしていく私共の内に、主よ、あなたが来てください。十字架で御父の沈黙を全身で受け…
主よ、偶然のようにして生まれ、様々なことに翻弄されて生き、そして死んでいく私共です。何の意味があるのかとの思いが募る時、この私の人生もまた、キリストを目指すあなたの御意志に貫かれていることを覚えて感謝いたします。主よ、あなたの来たり給うを…
主よ、クリスマスの喜びの源を、別のものに取り替えようとする私共がおります。主の悲しみ、私共の罪とこの世をご覧になっての悲しみを、別のものに挿げ替えてしまう私共の企てを砕いて、あなたの悲しみの理由を味わい知る者とさせて下さい。そして、あなた…
主よ、あなたを慕い求める渇望、それもあなたの聖霊が無ければ、私共は何も気づかないまま、自らに滅びを招く他ありません。主よ、あなたが居まし給う処、それは、あなたを乞い求める祈りのあるところです。主よ、あなたの霊を私共に送り、この無を抱える私…
主よ、あなたのその断固たる言葉、断言こそが、言い訳がましい私への福音です。私が重ねる理屈に対して、「断じてそうではない」とあなたは一切を拒絶なさり、唯一のこと、主イエスの十字架だけを打ち立てて下さいます。主よ、そのあなたが示して下さる唯一…
主よ、人には見られようとし、あなたからは隠れようとする私です。しかし、あなたは本当の「隠れた」キリスト者を求めておられる。私共も知らない、自分でも知らない、知っていても気づかないふりをしている、あの陰の部分に隠してきたもの。そこで、あなた…
主よ、あなたの怒りと裁きは、人間の、私共の「自由」の醜さを私共に思い知らせます。自ら欲するところをなし、それが自分自身への裁きとなる。そのように「なすがまま」にされるあなたの御心は、主イエスのご受難にはっきりと示されています。私共のなすが…
主よ、私共に注がれるべきあなたの怒り、罪の全てを焼き尽くすあなたの審判の怒りのほとばしりを、私共は十字架に見ているでしょうか。遠巻きに眺め、見物し、「おかわいそうに」と同情を寄せるような心境にこそなっても、我がこととして主イエスの十字架の…