主よ、あなたが来たり給う時、私はどのような有様でいるのでしょうか。ハゲタカについばまれる死体のように、この身を晒す他ない私です。しかし、その滅びの只中にこそ、あなたが立ち給うことを聴きました。あなたが来たり給う時、それは確かに私の滅びの時…

キリエ・エレイソン。そのようにあなたを心から呼んだことが、私にあったでしょうか。主よ、あなた無くしては生き得ない者の嘆きの内に、あなたは信仰を見出してくださいます。喉元過ぎれば熱さを忘れる私共です。嘆いていたことさえあっけらかんと忘れ去る…

主よ、橋がかかるはずもない私共とあなたとの間に、たった独り、主イエスが立ち、あなたへ至る橋として、踏み台として、ご自身を差し出して下さいました。聖書を開く時、他の何物でもなく、その一点を証していることを読み抜くことが出来ますように。私共に…

主よ、私共の賢しらな思いは結局、自らの体面を繕うことに繋がり、そのようにしてあなたの御心を蔑ろにし続けるばかりです。まさに今日の聖書箇所は、私共の日常です。 言い訳ばかり上手くなる私共に対し、あなたは強引に私共を御自身の御前に引き出し給う。…

主よ、目に見えるもの、大きなもの、誰もが注目するものに心奪われる私共です。ひと粒の芥子種には目もくれず、それを追いかけて、そうして疲れ果てています。 そのような私共の傍らで、あなたの芥子種は成長を止めることがありません。主よ、そのひと粒が私…

主よ、悔い改めとは真の命への招き。それを抑圧や不自由へのものとして聴いてしまう私共に、あなたは御自身を示して下さいます。主よ、あなたの御許に帰る時、そこに命でないもの、不純なもの、抑圧的なものがあるでしょうか。そうです、それらはむしろ私共…

主よ、分裂も妥協も、いずれもあなたが造り給うたこの世界、あなたの教会、そしてこの私の現実です。自らこそ正しいと信じて分裂を重ね、あるいは何もかもが曖昧な程度で妥協するしか、世を生きるすべを知らないのです。 その私共の中に、あなたは火を、聖霊…

主よ、私共を支配するもの。それはあなたの目には明らかです。あなたの眼差しさえ欺こうとし、そのようにして自らに滅びを招く私共のため、石の心しか持たない私共に肉の心を与えるため、あなた御自身が御自らを捧げて下さいました。そうです、これはひたす…

主よ、自分の内に、自分が創り出す光を求めて、それが無いことに落ち込む私共です。そうです、そんなものなどあるはずが無いのでした。それをあなたが誰よりもご存知であられたからこそ、御自身、光として世に来て下さいました。この闇にもあなたの光を注ぐ…

主よ、あたふたと走り回るような日々です。この機を逸してなるものかと躍起になり、「無くてはならぬもの」を掴もうと必死なのです。あるいは、与えられた使命を果たすべく、あらゆるものを注ぎ込んでいるつもりです。しかし、そうすることで、「無くてはな…

主よ、常に「私」を高く掲げないではいられない私です。常に自分自身の基準を何かに・誰かに当てはめ、そしてその自分自身から逃れられない私です。そのような私にあなたは、「あなたも行って同じようにしなさい」と仰る。主よ、そこで私が身をもって知るの…