2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
主よ、あなたこそ無から有を作り出す方。この罪人の内にあなたの恵み、あなたご自身を宿らせ給う方です。そのあなたご自身でなく、「幸福」を求めて止まない私共の内に、主よ、どうか新しい心を創造してください。私というこの闇の中で、あなたのご栄光をあ…
主よ、私共はいつも、あなたの御言葉を利用し、御心を自分に都合よく理解しようとしたがるのです。「鳩のように素直に」というあなたの言葉を無視し、ただただ「蛇のように敏く」あろうとする私共です。そして同時に、いつまでも未熟であり続けることを、あ…
言葉巧みに人に取り入り、あるいは手なづけようとする私共です。挨拶など形や手段に過ぎないと、私共の「常識」が言うのです。けれども主よ、そのようにして私共はあなたにある交わりも汚す他ない者共です。 このような有様で、今日も私共は御前におります。…
主よ、私がどのような有様であっても、あなたの給う祝福、内におられるあなたご自身が表れ出ますように。愚かにもあなたを飾り立てようなどと思う私の企てを取り除き、何も持ち合わせの無いものとして、虚しく愚かな者として、ありのままの私として、あなた…
主よ、人の目からは、大胆も傲慢も区別が付きません。確信に満ちて語られる言葉の数々は、メディアだけではありません。そのような声に疲れ果てる私がおります。主よ、あのパウロはあなたの細き声を聴いた男でした。主よ、あなた自身、私共の細き声を聞き漏…
その手紙の終わりに、伝道者があなたのご真実をこそ述べたこと。主よ、私共も、私共の働きの終わりに、そのような者でありたいと願います。たとえそこに様々な思いがこびりついていたとしても、神のご真実がなお貫かれることを、私共も知ることが出来ますよ…
主よ、自由と放縦の違いも分からず、いいえ、分かっているにも拘らず、美名の下にエゴを隠して隣人の自由を奪い取ろうとする私です。抑圧は独裁者だけのものでなく、この私共の日常にこそあります。主よ、だからこそ、あなたが生きるようにと定めてくださっ…
主よ、一皮剥けば、生きるのも死ぬのも、結局は自分自身のためにとしか考えられない者がここにおります。あなたの前に、もう一人の主人として立とうとしているのです。 主よ、そのように愚かな企てを重ねる私をも、あなたはご自分のご支配の内に置き給う方。…
互いに愛し合う。その響きに、ありもしない甘ったるさや、あるいは嘘くささしか感じ取れない私共です。それが私共の現実だからです。しかし主よ、あなたの命じ給う愛は、この人間の現実を見据えて命じられた愛です。誠に厳しい愛です。主よ、この無の現実に…
主よ、あなたはご自身全地を見回して仰っしゃりました。「正しい者はいない、一人もいない」と。そうです、正しい者、愛ある者は一人としていないのです。それゆえ、偽りの愛しか持ち得ない、その偽りの愛をぶつけ合い、あるいは比較しあって生きている者で…
主よ、右の手がしていることを左の手が知らない程に、「献身者である」などと力みかえることを全く忘れる程に、あなたが私共を捉えて下さいますように。どれだけ捧げたか、あるいは捧げていないかを案じることから、あるいは裁くことから、私共を解き放ち、…
主よ、あなたが十字架の上で味わわれた悲しみと絶望、その深みには誰一人近づくことが出来ません。ただ一人あなたのみがその只中を歩まれ、その絶望の中で諸共に打ち砕かれ、死なれた。そうです、それは私共が受くべき滅びでした。ただ主イエスのゆえに私共…
主よ、あなたの御顔を自分の見たいように見続ける私共に、あなたはご自身の全てをさらけ出されます。主イエスの十字架の足元で、それが初めて分かる。主よ、それは本当にそうです。たえずあなたを遠くから眺めようとする私に、あなたが今日迫って下さったこ…
主よ、私共は常に忘れます。自分が今立っているこの場所ではなく、ここではないどこかがあるのではないかと思い、そうして、今の自分を忘れるのです。しかし主よ、あなたは、ここを示されます。全く理想的でもないこの現実、この私の姿です。そして、この私…
主よ、自分の人生経験をあなたの福音に重ねて、あなたの御心をも常に斜に構えて見ている私です。「あなたを救う」という明快で真っ直ぐな思いさえ、捻じくれて受け止めたがる私なのです。そのような不自由な私を解きほぐしてくださるのも、主よ、あなたのみ…
主よ、あなたの憐れみを、あなたをお入れするのに全く相応しくないものです。このようなものに注げば、四方八方からこぼれ落ちてしまうのは明らかです。そのようなことをご存知であるにも拘らず、あなたはその命を惜しげもなく注がれる。ただ、あなたの愛の…
主よ、あなたの言葉を「外部」から、第三者的に聞こうとする時、何も響いてこないことを思い知らされます。主よ、あなたが捨てられ、裁かれ、滅ぼされ、その対として、私共が愛され、赦され、祝福を受けてきた。この不条理故に、私共が今あることを畏れます…